眼中(読み)がんちゅう

精選版 日本国語大辞典 「眼中」の意味・読み・例文・類語

がん‐ちゅう【眼中】

〘名〙
① 目のなか。また、目のようす。
文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈菅原清公〉「胸上積愁応百。眼中行涙且千」
歌舞伎お染久松色読販(1813)中幕「何心なふお染が顔を見て、眼中を見る事有って」 〔白居易‐続古詩・其七〕
② 目にはいるところ。視界。転じて、関心意識範囲内。問題とする範囲。
四河入海(17C前)二三「水の分流るる処もきっかと目に見ゆるるぞ。さる程に林外江湖も在眼中ぞ」
将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉四「既に歴史の眼中に髣髴たるを見るなり」

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デジタル大辞泉 「眼中」の意味・読み・例文・類語

がん‐ちゅう【眼中】

目の中。
見える範囲。転じて、意識や関心の及ぶ範囲。「彼の眼中にあるのは出世のことだけだ」
[類語]視野視界死角眼界眼前目先

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普及版 字通 「眼中」の読み・字形・画数・意味

【眼中】がんちゆう

目のうち。いつも心に思う。唐・杜甫〔短歌行、王郎司直に贈る〕詩 眼高歌して、吾子む 眼中の人、吾(われ)老いたり

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