眼の解剖図

六訂版 家庭医学大全科 「眼の解剖図」の解説

眼の解剖図
(外傷)

 図15は眼の断面図です。

 眼の前のほうからいくと、まず、角膜(かくまく)と呼ばれる透明な膜があります。外界と接しており、外傷の影響を受けやすい部分です。

 その奥は、前房(ぜんぼう)と呼ばれる房水(ぼうすい)という水がつまった部分があります。鈍的(どんてき)外傷の際に起こる前房出血はこの部分に起こります。

 さらにその奥に、虹彩(こうさい)というカメラにたとえるとしぼりの役割を果たす構造があります。血管色素が豊富で鈍的外傷を受けた眼の炎症の主要部となります。

 水晶体(すいしょうたい)は、チン小帯(しょうたい)と呼ばれる組織により支えられています。水晶体はいわゆるレンズの役割を果たしています。

 硝子体(しょうしたい)は、ゲル状の物質で満たされた透明な組織です。光が眼のなかに入り、水晶体、硝子体をへて、カメラにたとえるとフィルムにあたる網膜(もうまく)に像を結び、視神経(ししんけい)を介して大脳に伝わり、物を見ることになります。


出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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