眺暮(読み)ながめくらす

精選版 日本国語大辞典 「眺暮」の意味・読み・例文・類語

ながめ‐くら・す【眺暮】

〘他サ五(四)〙
物思いに耽って一日を過ごす。和歌では「長雨」を掛けることが多い。
古今(905‐914)恋三・六一六「起きもせず寝もせでよるをあかしては春の物とてながめくらしつ〈在原業平〉」
長い間つくづくとながめている。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一「是なら立派なものだと独りで眺め暮らして居ると」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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