真皮(読み)しんぴ

精選版 日本国語大辞典 「真皮」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぴ【真皮】

〘名〙 脊椎動物皮膚を形成する内外二層のうち内層外層表皮という。血管神経筋肉などがまじった繊維性結合組織で、哺乳類でよく発達して厚い。〔医語類聚(1872)〕

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デジタル大辞泉 「真皮」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぴ【真皮】

皮膚の表皮の下の結合組織層。神経および血管に富む。

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百科事典マイペディア 「真皮」の意味・わかりやすい解説

真皮【しんぴ】

皮膚

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栄養・生化学辞典 「真皮」の解説

真皮

 皮膚を構成する組織で,表皮に接する深部に位置する.

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世界大百科事典(旧版)内の真皮の言及

【皮∥革】より

…ここでは天然の皮革について述べるが,代用として広く製造・利用されている〈合成皮革〉についてはその項目を参照されたい。
[皮の成分と構造]
 動物の皮の構造は,組織と性質が異なる表皮と真皮の2層からなり,さらに脂肪を多く含む皮下組織がついている。表皮層はケラチン質で薄いが,毛,汗腺,皮脂腺などは表皮系に属し,真皮中に陥入した形となっている。…

【皮膚】より

…多細胞動物の体表をおおう被膜で,無脊椎動物では外胚葉性の表皮からなるが,脊椎動物では外胚葉性の表皮が中胚葉性の真皮によって裏うちされている。無脊椎動物の表皮は,1層の上皮細胞からできており,その中にさまざまな感覚細胞や腺細胞が散在している。…

【表皮】より

…この場合の表皮はとくに下皮とよばれる。これらの無脊椎動物では,表皮は基底膜を介して直接内部の筋層や柔組織に接しているが,棘皮(きよくひ)動物,原索動物ならびに脊椎動物では,表皮の下に真皮と呼ばれる中胚葉性の結合組織層が発達し,表皮と真皮とにより皮膚を構成する。脊椎動物では表皮が多層化し,魚類や水生の両生類などは表面にクチクラが分泌される。…

※「真皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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