真正(読み)しんせい

精選版 日本国語大辞典 「真正」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【真正】

〘名〙 真実で正しいこと。偽りでないこと。ほんものであること。
※栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上「真正の知識を求めて正路を聞かずんば、徒に心の隙のみ費して、得道の益あるべからず」 〔後漢書‐許劭伝〕

ま‐しょう ‥シャウ【真正】

〘形動〙 誠実であるさま。性質がまじめであるさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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デジタル大辞泉 「真正」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【真正】

[名・形動]真実で正しいこと。本物であること。「真正な(の)勇気」
[類語]論理的理路整然ロジカル合理的理詰め正しいことわり事理条理論理理屈筋道辻褄つじつま理路道筋ロジック正当至当正道本筋正則公正まっとうまとも合法合法的ノーマル真実真理うつつ事実真相現実実情実態実際史実実の正真正銘紛れもない他ならない有りのまま有りよう事情実況実相得体現実現実的実際的実地現に臨場感リアルまこと方正中正適正純正フェア合理純粋本当純一純良至純じゅん無垢むく無雑むざつっ粋生一本生え抜きちゃきちゃき本に実に真に全くまさにまさしくひとえにせつげにほとほとすっかりつくづく全く以て何とも実以て真個正真しょうしんそのものしん以てかみ掛けてほんまいかにも(連体修飾語として)純然たる醇乎じゅんこたる

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「真正」の意味・わかりやすい解説

真正
しんせい

岐阜県南西部、本巣郡(もとすぐん)にあった旧町名(真正町(ちょう))。現在は本巣市の南部を占める一地区。1955年(昭和30)真桑(まくわ)、弾正(だんじょう)の2村が合併して真正村となり、1964年町制施行。2004年(平成16)本巣町糸貫(いとぬき)町、根尾(ねお)村と合併、市制施行して本巣市となる。旧真正町は、根尾川(ねおがわ)の扇状地上にあって、南部はその末端にあたる。一帯の標高は北部で20メートル、南端部は10メートル。東隣の北方(きたがた)町との間に糸貫川(いとぬきがわ)が流れる。水田が多く、富有(ふゆう)ガキやイチゴ、セントポーリアなどの栽培が盛んである。樽見鉄道(たるみてつどう)が東部を南北に通じ、岐阜市、大垣市などに通勤する者が多い。下真桑(しもまくわ)に本巣市役所真正分庁舎(旧、真正町役場)、軽海(かるみ)に市立図書館「しんせいほんの森」がある。南東部の宗慶(そうけい)には前方後円墳の宗慶大塚古墳があり、開発の古いことが推測される。また、旧真桑村はマクワウリ真桑人形浄瑠璃(じょうるり)(国指定重要無形民俗文化財)で知られる。

[上島正徳]

『『真正町史 通史編・史料編』(1971、1975・真正町)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真正」の意味・わかりやすい解説

真正
しんせい

岐阜県南西部,本巣市南部の旧町域。根尾川扇状地に広がる。1955年真桑村と弾正村が合体して真正村となり,1964年町制。2004年糸貫町,根尾村,本巣町と合体して本巣市となった。地域のほとんどが平地で,良質の米を産し,果樹園も多く,カキ,ナシを栽培。旧真桑村にちなんだマクワウリの産地としても知られる。国指定重要無形民俗文化財の真桑人形浄瑠璃を伝える。

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改訂新版 世界大百科事典 「真正」の意味・わかりやすい解説

真正 (しんせい)

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普及版 字通 「真正」の読み・字形・画数・意味

【真正】しんせい

まこと。

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