しん‐せい【真性】
〘名〙
※
田氏家集(892頃)上・九日侍宴冷然院各賦山人採薬「気白前原真性逸、樹黄連野道心優」
※清原国賢書写本荘子抄(1530)四「二りながら真性を失ふ処は同じ者也」 〔荘子‐
馬蹄〕
② まじりけのない、純正な性質。純真な性質。
※
洒落本・風俗八色談(1756)三「酒の物たる米と水との二つにして、米は是木に属す、水に熟して木の真性
(シンセイ)をあらはして、美
(うま)き味ひを出す」
※
風俗画報‐二〇一号(1899)衛生門「
大阪〈略〉等の
各地に伝播し、真性又は
疑似の患者続発せしに因り」
しん‐しょう ‥シャウ【真性】
※
経国集(827)和惟逸人春道秋日臥疾華厳山寺精舎之作〈
嵯峨天皇〉「道心登
二静境
一、真性隔
二塵囂
一」
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デジタル大辞泉
「真性」の意味・読み・例文・類語
しん‐せい【真性】
1 生まれながらの性質。天性。「人間の真性」
2 医学で、疑う余地なくその病気であること。真症。「真性コレラ」⇔仮性。
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真性 しんしょう
1167-1230 平安後期-鎌倉時代の僧。
仁安(にんあん)2年生まれ。後白河天皇の孫。以仁(もちひと)王の子。天台宗。寿永2年出家,慈円にまなぶ。後鳥羽・土御門(つちみかど)・順徳天皇の護持僧をつとめ,建仁(けんにん)3年(1203)天台座主(ざす),元久元年大僧正となる。のち四天王寺別当などをつとめた。寛喜(かんぎ)2年6月14日死去。64歳。
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普及版 字通
「真性」の読み・字形・画数・意味
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