精選版 日本国語大辞典 「真実」の意味・読み・例文・類語
しん‐じつ【真実】
[1] 〘名〙 (形動)
① うそでないこと。偽りでないこと。また、そのさま。ほんとう。誠。しんじち。
※菅家文草(900頃)四・仁和四年、自春不雨。府之少北、有一蓮池「善根道断呼二甘樹一、真実謀窮稔二福田一」
② 仏語。仮でないこと。永久にかわらない絶対究極のまことのもの。また、そのようなさま。しんじち。
[2] 〘副〙 ほんとうに。たしかに。まったく。すっかり。
しん‐じち【真実】
〘名〙 (形動) (「じち」は「実」の呉音)
① =しんじつ(真実)(一)①
※伊勢物語(10C前)四〇「いとかくしもあらじと思ふに、しんじちに絶えいりにければ」
※虎明本狂言・靫猿(室町末‐近世初)「是はいかな事それはおざれ事でござらふ。〈略〉いやしんじちじゃ」
② =しんじつ(真実)(一)②
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報