看品銅(読み)かんぴんどう

世界大百科事典(旧版)内の看品銅の言及

【日朝貿易】より

…銅は,私貿易だけでなく公貿易の輸出定品とされており,それも荒銅(山元で精錬したもの)があてられていたことから,品質一定のため,大坂の吹屋泉屋吉左衛門(住友家)から一手に買い付けていた。泉屋は当時有力な別子銅山の経営者でもあり,公貿易に指定された別子荒銅はとくに看品銅(かんぴんどう)と称され,朝鮮の鋳銭原料や兵器,銅器皿,仏具などに広く用いられた。対馬藩は銀の輸出途絶後,銅輸出を中心に貿易経営を行い,ときには定額増加を許されて金銀の逆輸入をはかったこともある。…

※「看品銅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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