相宿(読み)あいやどり

精選版 日本国語大辞典 「相宿」の意味・読み・例文・類語

あい‐やどり あひ‥【相宿】

〘名〙
※後撰(951‐953頃)雑四・一二五〇「わが宿にあひやどりして住む蛙よるになればや物は悲しき〈よみ人しらず〉」
※俳諧・若狐(1652)上「しるもしらぬも参宮の道 不思議にも取あはせたる相宿り」
物陰などに一緒にとどまること。
※光悦本謡曲・右近(1430頃)「しるもしらぬも花の陰に相やとりして」

あい‐やど あひ‥【相宿】

〘名〙 同じ宿、同じ部屋に泊まり合わせること。また、その人。同宿相部屋。相やどり。相ざしき。
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)四「相宿(アイヤド)も御ざらぬ」

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デジタル大辞泉 「相宿」の意味・読み・例文・類語

あい‐やど〔あひ‐〕【相宿】

同じ宿屋や部屋に他の客と泊まり合わせること。また、その人。同宿。
[類語]同宿投宿止宿合宿泊まる寝泊まり宿泊外泊野宿素泊まり旅宿旅寝仮寝宿る泊まり泊まり込む泊まり込み旅枕草枕分宿来泊泊まり掛け露営宿営野営宿を取る

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