ちょく‐やく【直訳】
〘名〙
①
外国語を、その音を漢字や
仮名を用いて表わすこと。
※和蘭医事問答(1770)下「飲食腸胃に入、其精気化して液汁と成る、此液汁漢語可レ当者無二御座一候、夫故直訳に仕、奇縷(ゲーン)と訳申候」
② 外国語を、その
字句・
語法に忠実に従って一語一語をたどるように翻訳すること。また、その訳したもの。
逐語訳。⇔
意訳。
※めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一「
婦人となって鳴返してゐた〈婦人の声でとすれば解りがよいかも知れませんが〈略〉余儀なく直訳に〉」
[語誌](1)①の
挙例の「解体新書」にみえる「直訳」は、今日の「音訳」の意味で、例えば、「機里爾
(キリイル)腺」などであるが、
大槻玄沢「重訂解体新書」(
一七九八)では、外国語の表わす意を日本語に当てることの意に用いる。
(2)「解体新書」にいう「翻訳」は日本語に対応する語があり、それに置き換えること、「義訳」は日本語に対応する語がなく、新たに造語して置き換えること、「直訳」は原語の音を漢字や仮名で表わすことである。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「直訳」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「直訳」の読み・字形・画数・意味
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