デジタル大辞泉
「直直」の意味・読み・例文・類語
なお‐なお〔なほなほ〕【直直】
[形動ナリ]まっすぐなさま。すなおなさま。
「ひさかたの天路は遠し―に家に帰りて業をしまさに」〈万・八〇一〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
なおなお‐し なほなほ‥【直直】
〘形シク〙
① すべてが平均的であって、よくも悪くもない時にいう。いかにも平常であるさま。平凡なさま。
② 平凡でよくない、という
評価を込めて用いられる。つまらない、劣っている、賤しいなど。
※
源氏(1001‐14頃)若菜上「なをなをしく下れるきはのすき物どもに」
なお‐なお なほなほ【直直】
〘形動〙 「なお(直)」を強めた言い方。まっすぐなさま。すなおなさま。従順なさま。
※
万葉(8C後)五・八〇一「ひさかたの天路は遠し奈保奈保爾
(ナホナホニ)家に帰りて業
(なり)をしまさに」
じき‐じき ヂキヂキ【直直】
〘副〙 (「に」「の」を伴って用いることもある)
他人を経ないで直接するさまを表わす語。直接。じかに。
※
浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)四「ぢきぢきにはゑんりょあれば」
ただ‐なお・る ‥なほる【直直】
〘自ラ四〙 まっすぐに立つ。立ちなおる。
※
平家(13C前)九「なげあげられ、ただなをて、
武蔵国の
住人、大串次郎重親、宇治河の
先陣ぞやとぞ名のたる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報