直直(読み)ジキジキ

デジタル大辞泉 「直直」の意味・読み・例文・類語

じき‐じき〔ヂキヂキ〕【直直】

[副]人を介さずに本人が直接にするようす。じか。「総理直直(に)指揮する」
[類語]直接じき無媒介ダイレクトじかなまストレート直接的ちょくじか単刀直入直截ちょくせつ率直露骨ずばりざっくばらんずけずけあけすけ歯にきぬ着せぬ手ずからみずから身を以て自発的親しくアクティブアグレッシブ故意作為作為的意識的意図的未必の故意ことさら自主的主体的意欲的能動的積極的精力的好んであえて進取進んで求めて喜ぶ喜んで前向き乗り気我先我勝ちえいやっと我劣らじとわざとらしい止むに止まれぬ及ばずながら献身的強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない意気込む本腰本腰を入れる入れ込むひたむき奮って活動的わざわざわざと強いてたってことさら我も我もしゃかりきしゃにむにどしどしポジティブ

なお‐なお〔なほなほ〕【直直】

[形動ナリ]まっすぐなさま。すなおなさま。
「ひさかたの天路は遠し―に家に帰りてなりをしまさに」〈・八〇一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「直直」の意味・読み・例文・類語

なおなお‐なほなほ‥【直直】

〘形シク〙
① すべてが平均的であって、よくも悪くもない時にいう。いかにも平常であるさま。平凡なさま。
蜻蛉(974頃)下「かへりごと、なほなほし」
② 平凡でよくない、という評価を込めて用いられる。つまらない、劣っている、賤しいなど。
源氏(1001‐14頃)若菜上「なをなをしく下れるきはのすき物どもに」

なお‐なお なほなほ【直直】

〘形動〙 「なお(直)」を強めた言い方。まっすぐなさま。すなおなさま。従順なさま。
万葉(8C後)五・八〇一「ひさかたの天路は遠し奈保奈保爾(ナホナホニ)家に帰りて業(なり)をしまさに」

じき‐じき ヂキヂキ【直直】

〘副〙 (「に」「の」を伴って用いることもある) 他人を経ないで直接するさまを表わす語。直接。じかに。
浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)四「ぢきぢきにはゑんりょあれば」
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「直き直きの話にも聞いて」

ただ‐なお・る ‥なほる【直直】

〘自ラ四〙 まっすぐに立つ。立ちなおる。
平家(13C前)九「なげあげられ、ただなをて、武蔵国住人、大串次郎重親、宇治河の先陣ぞやとぞ名のたる」

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