精選版 日本国語大辞典 「直物」の意味・読み・例文・類語
なおし‐もの なほし‥【直物】
〘名〙
① 修理を要するもの。なおすべきもの。つくろいもの。また、作り直したもの。
※平中(965頃)一「その司召しのなをし物に」
※今堀日吉神社文書‐永正元年(1504)一〇月七日・近江今堀直物掟条目「定条目之事 直物之事」
じき‐もつ ヂキ‥【直物】
※廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遺告「挍屋二宇〈可立政所屋西〉其直物充二賀暹一了、早計二納材木一造立、可レ充二院家別納所一耳」
じき‐もの ヂキ‥【直物】
〘名〙
② 「じきものかわせそうば(直物為替相場)」の略。
ただ‐もの【直物】
〘副〙 ひたすら。ただもう。
※咄本・軽口あられ酒(1705)二「さる人、ごうつを見てゐられたり、ただ物あぶないあぶないと申された」
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