直接型ビリルビン(読み)ちょくせつがたびりるびん

世界大百科事典(旧版)内の直接型ビリルビンの言及

【肝機能検査】より

黄疸はこのような状態の代表的なものである。ビリルビンの大部分は,寿命のつきた赤血球のヘモグロビンからつくられ,肝臓に送られてグルクロン酸と抱合され(これを抱合型または直接型ビリルビンといい,抱合前のビリルビンを非抱合型あるいは間接型ビリルビンという),水溶性となって胆汁とともに排出される。そこで肝臓に障害がなくとも,溶血などによって肝臓の能力を上回ってビリルビンの産生量が増したり(この場合には間接型ビリルビンの濃度が上昇する),肝細胞が障害されたり,胆汁の流れが阻害されて,この過程に異常が起こると黄疸となる。…

※「直接型ビリルビン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」