直処・直香(読み)ただか

精選版 日本国語大辞典 「直処・直香」の意味・読み・例文・類語

ただ‐か【直処・直香】

〘名〙 (「ただ」は、まさしく、ほかならないの意。「か」は、「処(か)」の意か、一説にそのものの精粋の意) 語義未詳。まさしく、その人自身の意か。
万葉(8C後)一七・四〇〇八「愛(は)しけやし 君が多太可(タダカ)を ま幸(さき)くも あり徘徊(たもとほ)り」
[補注]「か」は「ありか・すみか」などの場所を示す「処」とする説や、神事に用いる「白香」の「香」と同じで、そのものの本性を指すとみる考えもある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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