直と(読み)ヒタト

デジタル大辞泉 「直と」の意味・読み・例文・類語

ひた‐と【直と/頓と】

[副]
じかに。ぴったりと。「―背後につく」
とつぜん。にわかに。「風が―やむ」
ひたすら。いちずに。「―見つめる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「直と」の意味・読み・例文・類語

すぐ‐と【直と】

〘副〙 (「すぐ」に助詞「と」が付いてできたもの)
① 時を置かないでただちに。すぐに。〔和英語林集成初版)(1867)〕
※火の柱(1904)〈木下尚江〉二四「『馬車が出ます』〈略〉『吉田行も大宮行も、今ま直(スグ)と出ますよ』」
② 間を隔てないで直接に。すぐに。じかに。

じき‐と ヂキ‥【直と】

〘副〙 時をあまりおかず物事が行なわれるさま。すぐに。じきに。じき。
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉続「お臥りなすっても、余りお悶き遊ばすので、直(ヂキ)と踏み脱いでお仕舞いなさるじゃありませんか」
※あきらめ(1911)〈田村俊子〉二二「直きと御全快なさるでせう」

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