精選版 日本国語大辞典 「盲」の意味・読み・例文・類語
もう‐・す マウ‥【盲】
[1] 〘自サ変〙 目が見えなくなる。視力を失う。めしいる。
※今昔(1120頃か)四「若し実有(な)らば、願くは此の衆(もろもろ)の涙を以て彼の盲したる眼(まなこ)を洗はむに」
[2] 〘他サ変〙 目を見えなくさせる。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録「唯夫れ如何にして満天下の耳を聾し眼を盲(マウ)し以て全く視聴する莫らしむる事を得べき」
め‐し・いる ‥しひる【盲】
〘自ア上一(ハ上一)〙 めし・ふ 〘自ハ上二〙 (「目(め)癈(し)う」の意。室町時代頃からヤ行にも活用した) 視力を失う。目が見えなくなる。
※大智度論天安二年点(858)六六「若し男子女人の眼病み〈略〉盲瞽(メシヒ)たるときに」
※栄花(1028‐92頃)御裳着「めしゐたる者は、かかる事あなり」
め‐しい ‥しひ【盲】
〘名〙 目が見えないことをいった。また、その人。盲目。
※地蔵十輪経元慶七年点(883)四「有る人自ら其の目を挑りて、盲(めシヒ)にして」 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
め‐し・う ‥しふ【盲】
〘自ハ上二〙 ⇒めしいる(盲)
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