目馴(読み)めなれる

精選版 日本国語大辞典 「目馴」の意味・読み・例文・類語

め‐な・れる【目馴】

〘自ラ下一〙 めな・る 〘自ラ下二〙
① しばしば見て、見なれる。
躬恒集(924頃)「むめの花色はめなれてふく風ににほひくるかぞとこめづらなる」
※めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一「美景には疾くに眼慣れてしまッてゐたから」
物事になれる。
源氏(1001‐14頃)宿木「かやうなる御心しらひは、常のことにて、めなれにたれば」

め‐なら・す【目馴】

〘他サ四〙 見なれるようにする。
※源氏(1001‐14頃)幻「これかれかくてありしよりけにめならす人々の今はとて行き別れむほどこそいま一きはの心乱れぬべけれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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