目離(読み)めかる

精選版 日本国語大辞典 「目離」の意味・読み・例文・類語

め‐か・る【目離】

〘自ラ下二〙 (「めがる」とも。対象から目が離れる、見なくなる意) 見馴(な)れていた人や物を次第に見なくなる。
万葉(8C後)三・三〇〇「佐保過ぎて寧楽手向に置く幣(ぬさ)は妹を目不離(めかれず)相見しめとそ」
伊勢物語(10C前)四六「世中の人の心は、めかるれば忘れぬべき物にこそあめれ」

め‐かれ【目離】

〘名〙 (「めがれ」とも) 対象から目が離れること。目を離すこと。見ないでいること。会わないでいること。
※伊勢物語(10C前)八五「思へども身をしわけねばめかれせぬ雪のつもるぞわが心なる」
浮世草子男色大鑑(1687)六「はじめより目(メ)がれもせず平八を詠め」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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