目結(読み)メユイ

デジタル大辞泉 「目結」の意味・読み・例文・類語

め‐ゆい〔‐ゆひ〕【目結】

布地をつまんで糸でくくり、くくりめをのような目の形に染め出す絞り染め鹿の子絞りなど。
紋所の名。1図案化したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「目結」の意味・読み・例文・類語

め‐ゆい ‥ゆひ【目結】

〘名〙
布帛や革(かわ)を糸でくくって染めてから糸を解いてくくり目を文様としたもの。くくりを寄せた数によって三つ目結・四つ目結・九つ目結・十六目結などがあり、一面に配したのを滋目結(しげめゆい)といい、その目の細かいのを鹿子結(かのこゆい)という。纐纈(こうけち)。鹿子絞り。くくり染め。目染め。
散木奇歌集(1128頃)雑上「君がよを神々いかに護るらんしげきめゆひの数にまかせて」
竹籠などの目を粗く編むこと。
※浮世草子・好色産毛(1695頃)三「臂にかけたる目結(メユイ)の籠(カゴ)
③ 紋所の名。目結の文様を紋章としたもの。丸に角立四つ目結、繋ぎ九つ目結、四つ目結車、角立一つ目結などがあり、ときに結(ゆい)の字を略していう。
④ 馬の毛色の名。

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