目に染みる(読み)めにしみる

精選版 日本国語大辞典 「目に染みる」の意味・読み・例文・類語

め【目】 に 染(し)みる

① 目に水や煙などがはいって痛く感じる。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「天窓(てんてん)からお湯(ぶう)を浴ては今のやうに目へ染(シミ)ます」
② 目の奥底までとどくくらいに、姿、形、景色などがあざやかで印象深く思われる。
評判記・役者大鑑合彩(1692)荒木与次兵衛「太鞁つづみ本間の狂言めにしみておもしろし」
③ 見慣れて十分目の底にしみこむ。また、見慣れて古くさく思われる。
※舞正語磨(1658)上「このきりにも三四度此まはりをまはりけるは、目にしみて見たもなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「目に染みる」の意味・読み・例文・類語

・みる

煙などが目を刺激する。「タバコの煙が―・みる」
色彩などがあざやかで、視覚を強く刺激する。「新緑が―・みる」
見慣れる。また、見飽きる。
「親しく―・みた民子のいたいたしい姿は」〈左千夫野菊の墓
[類語]絶妙上手素晴らしい巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い素敵すてき見事みごと立派最高卓抜秀逸結構目覚ましい輝かしいたえなるえも言われぬ上出来上上物の見事結構尽くめ何より・申し分が無い・言う事無し天晴れナイスワンダフル目の覚めるよう冴える水際立つめぼしい目立つ引き立つ顕著著しい際立つ光る目を引く人目を引く人目につく目に立つひときわおも立つとりわけ値千金掛け替えのない群を抜く卓出卓越卓絶逸出抜群抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出一日いちじつの長素人離れ玄人はだし超人的

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