普及版 字通 「監(漢字)」の読み・字形・画数・意味
監
常用漢字 14画
[字訓] かがみ・みる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
臥(が)+皿(べい)。臥は人が臥して下方を視る形。皿は盤。盤水に臨んでその姿を映す意で、いわゆる水鏡(みずかがみ)。すなわち鑑の初文。〔説文〕八上に「下に臨むなり。臥に從ひ、(かん)の省聲」とするが、下は水盤の形。〔詩、小雅、節南山〕「何を以て監(かんが)みざる」、〔詩、大雅、烝民〕「天、を監る」のように用いる。金文に「監(かんし)」(監司)という語があり、もと天より監臨することをいう。〔呉王夫差鑑〕に「自ら監を作る」とあり、鑑(水鏡)をいう。
[訓義]
1. かがみ。
2. かがみにうつす、上からみる、のぞみみる。
3. みる、みはる、めつけ、めつけの役人。
4. 監獄、牢。
[声系]
〔説文〕に監声として(藍)・籃・檻・襤・覽(覧)・濫・鹽(塩)・・鑑など十五字を収める。その音は覽・檻の二系に分かれるが、監の語頭子音に古くkl-のように二系に分化する音があったのであろう。
[語系]
監・鑑keamと(鏡)kyang、光kuang、景kyang、影yangは、それぞれ系列をなし、声義に通じるところがある。
[熟語]
監印▶・監閲▶・監戒▶・監観▶・監羈▶・監禁▶・監護▶・監軍▶・監郡▶・監決▶・監言▶・監故▶・監侯▶・監国▶・監獄▶・監査▶・監察▶・監史▶・監司▶・監市▶・監視▶・監試▶・監寺▶・監事▶・監者▶・監守▶・監収▶・監脩▶・監書▶・監燭▶・監生▶・監▶・監送▶・監倉▶・監卒▶・監択▶・監治▶・監中▶・監定▶・監典▶・監奴▶・監統▶・監▶・監督▶・監犯▶・監寐▶・監撫▶・監斃▶・監謗▶・監房▶・監本▶・監門▶・監吏▶・監領▶・監臨▶
[下接語]
阿監・医監・技監・宮監・軍監・監・三監・司監・寺監・酒監・収監・丞監・総監・太監・台監・天監・都監・統監・入監・馬監・秘監・牧監・冶監・立監・臨監・老監
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報