盗人の隙はあれども守り手の隙はない(読み)ヌスビトノヒマハアレドモマモリテノヒマハナイ

デジタル大辞泉 の解説

盗人ぬすびとひまはあれどもまもひまはない

盗人はころあいを見て盗みにはいるから余裕があるが、番をするほうは少しも気を緩めるときがない。盗人は防ぎようがないことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 の解説

ぬすびと【盗人】 の 隙(ひま)はあれども守(まも)り手(て)の隙(ひま)はない

盗人の方はよい機会を見てはいるのだから時間の余裕があるが、これを防ぎ守る側には寸時のひまもない。番人というものは寸時の油断もできないこと、また、盗人というものは防ぎきれないことをいう。守り手の隙はあれども盗人の隙なし。
※雲形本狂言・竹の子(室町末‐近世初)「盗人(ヌスビト)の隙(ヒマ)はあれども守人(マモリテ)の隙(ヒマ)がない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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