益田[市](読み)ますだ

百科事典マイペディア 「益田[市]」の意味・わかりやすい解説

益田[市]【ますだ】

島根県西部,高津川下流域と周辺山地を占める市。1952年市制。益田氏の旧城下町益田,山陰本線と山口線の分岐点吉田,柿本神社の鳥居前町として発達した高津が中心で,益田は浜田,大田とともに石見(いわみ)の三田といわれ石見地方西部の中心。木材を集散,酪農,ブドウ,メロン栽培も行う。雪舟作庭の万福寺庭園,医光寺庭園(いずれも史跡・名勝)がある。1993年3月石見空港が西部に開港した。広島県境に近い東部の匹見峡などは西中国山地国定公園の一部。2004年11月美濃郡美都町,匹見町を編入。733.19km2。5万15人(2010)。
→関連項目七尾城

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世界大百科事典 第2版 「益田[市]」の意味・わかりやすい解説

ますだ【益田[市]】

島根県西部にある市。北は日本海に面し,高津川,益田川の下流域に位置する。1952年市制。人口5万1559(1995)。益田の名は,川の沖積作用による砂質土壌のための真砂田(ますなだ)からきたといわれる。市街地は3地区からなり,益田は中世益田氏の城下町で,山陰道の宿駅,益田川の谷口集落としても発展した。高津は柿本人麻呂をまつる柿本神社の門前町津和野藩の外港であった。吉田は1923年に山陰本線と山口線が開通して駅が設置され,官公庁,金融機関などが移ってから発展した。

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