益子(読み)マシコ

デジタル大辞泉 「益子」の意味・読み・例文・類語

ましこ【益子】

栃木県南東部、芳賀はが郡の地名益子焼産地

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精選版 日本国語大辞典 「益子」の意味・読み・例文・類語

ましこ【益子】

栃木県南東部の地名。八溝山地西麓にある。中世、益子氏の城下町として発達。益子焼で知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「益子」の意味・わかりやすい解説

益子[町] (ましこ)

栃木県南東部,芳賀郡の町。人口2万4348(2010)。真岡市の東にあり,南は茨城県と接する。町域の大部分は八溝(やみぞ)山地丘陵で,西部を小貝川が南流し,流域水田が広がる。中心集落の益子には,中世,益子氏の城があり,同氏の没落後,家臣団が土着した。幕末常陸笠間から伝えられた益子焼は,黒羽藩の保護奨励によって発展した。益子焼の窯元は市街地東部の城内や道祖土(さやと)の丘陵地を中心に分布し,販売店や陶磁器組合,県立窯業指導所(現,栃木県産業技術センター窯業技術支援センター)などもここに集中する。浜田庄司が収集した陶磁器などを展示する益子参考館があり,春秋の陶器市を中心に観光客が多い。カメラ,時計の誘致工場があり,生産額では精密機械工業が最も多い。農業では葉タバコの生産が盛んであったが,近年は減少している。史跡・文化財が多く,円通寺表門,西明寺楼門・三重塔,綱神社本殿,大倉神社本殿などはいずれも重要文化財である。真岡鉄道線,国道123号線が通じる。
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