精選版 日本国語大辞典 「皮・革」の意味・読み・例文・類語
かわ かは【皮・革】
〘名〙
※書紀(720)神代上(水戸本訓)「一箇(ひとつ)の小(すくな)男、白(かかみ)の皮(カハ)を以て舟を為(つく)り」
② 獣類の①を剥ぎ取ったもの。
※万葉(8C後)一六・三八八五「韓国(からくに)の 虎と云ふ神を 生け取りに 八頭(やつ)取り持ち来 その皮(かは)を 畳に刺し」
※人情本・閑情末摘花(1839‐41)初「残りしものを買集、竹皮(カハ)につつみて持て行(ゆく)」
※歌謡・閑吟集(1518)「人のすがたは花うつぼやさし、さしておふたりや、うそのかはうつぼ」
⑤ 物事の表面。うわべ。多く、中身のない、うわべだけの意に用いられる。
⑥ (革) ②の毛を取り去り、なめしたもの。なめしがわ。
※書紀(720)天智二年六月(北野本訓)「革(カハ)を以て、掌を穿ちて縛(ゆは)ふ」
⑦ (⑥を用いてあるところから) 鼓(つづみ)または三味線のこと。
⑧ 「かわばおり(革羽織)②」の略。
※洒落本・深川手習草紙(1785)上「成程お前(めへ)は見かけに寄ねへ革だのう」
⑨ =つりかわ(吊革)
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