皇親(読み)こうしん

精選版 日本国語大辞典 「皇親」の意味・読み・例文・類語

こう‐しん クヮウ‥【皇親】

〘名〙 天子親族皇族
令義解(718)職員「正一人。〈掌皇親名籍〈謂。二世以下。四世以上名籍〈略〉〉事〉」 〔長生殿‐禊游〕

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デジタル大辞泉 「皇親」の意味・読み・例文・類語

こう‐しん〔クワウ‐〕【皇親】

天皇の親族。皇族。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「皇親」の解説

皇親
こうしん

天皇の親族。養老令では四世王(天皇の玄孫)までを皇親とし,天皇の兄弟皇子親王,それ以外を諸王と称する。五世王は王と称することができるが皇親に含まず,706年(慶雲3)皇親に含むよう改めたが,798年(延暦17)再び令制に復した。皇親は刑法上で六議(ろくぎ)の一つとしての特典をうけるのをはじめ,課役の免除,時服料の支給などさまざまな特典が与えられた。

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改訂新版 世界大百科事典 「皇親」の意味・わかりやすい解説

皇親 (こうしん)

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普及版 字通 「皇親」の読み・字形・画数・意味

【皇親】こうしん

王族

字通「皇」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の皇親の言及

【王】より

…やがて〈天皇〉の称号が成立すると,天皇の子を皇子・皇女,孫以下を王・女王と称したらしい。そして大宝令で,天皇の兄弟姉妹および皇子・皇女を親王・内親王,皇孫すなわち2世以下5世までを王・女王と称し,親王以下4世王までを皇親と定めた。皇親の範囲は,706年(慶雲3)の格によって5世王までに拡大されたが,798年(延暦17)には令制に復している。…

【皇族】より

…ただしその範囲は明治以前と以後で大きな差異がある。
[明治以前]
 〈皇族〉の語はすでに《続日本紀》に見えるが,明治以前はその用例は少なく,大宝令において定められた〈皇親〉の語が皇族を指す用語となった。令制以前の皇族の称呼を検すると,《古事記》では皇族は男女ともに〈王〉と称するのを通例とし,《日本書紀》では〈王〉のほかに,天皇の子女を〈皇子〉〈皇女〉と呼んで区別しているが,もちろん天皇号成立以後の新しい用語であろう。…

※「皇親」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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