百足（読み）ひゃくそく

精選版 日本国語大辞典

ひゃく‐そく【百足】

〘名〙

① 百の足。多くの足。

※太平記（１４Ｃ後）一五「立寄て是を見るに、果して百足の(むかで)也」

② ＝むかで（百足）〔日葡辞書（1603‐04）〕 〔埤雅‐釈虫〕

もも‐だ・る【百足】

〘自ラ四〙 (後世は「ももたる」とも) 多く満ち足りている。豊富である。ももちだる。

※古事記（712）下・歌謡「毛毛陀流(モモダル) 槻が枝は 上つ枝は 天を覆へり」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

むかで【百^＝足／蜈^＝蚣】

唇脚綱の節足動物のうち、ゲジ類を除いたものの総称。体長0.5～15センチ。体は細長く、多数の体節に分かれ、各体節に一対ずつ歩脚をもつ。口には鉤かぎ状の牙と毒腺とがある。落ち葉や土の中にすみ、小動物を捕食。大形のトビズムカデやアオズムカデにかまれると激痛がある。《季 夏》「―出づ海荒るる夜に堪へがたく／誓子」

ひゃく‐そく【百足】

１ 100の足。また、多くの足。
２ ムカデのこと。

出典　小学館

普及版 字通

【百足】ひやくそく

むかで。

字通「百」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

動植物名よみかた辞典　普及版

百足 (ムカデ)

動物。ムカデ類の総称

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」