百日（読み）モモカ

デジタル大辞泉

もも‐か【^▽百日】

１ ひゃくにち。また、多くの日数。
「―しも行かぬ松浦路まつらぢ今日行きて明日は来なむを何か障さやれる」〈万・八七〇〉
２ 子供が生まれて100日目。また、その日の祝い。餅をついて祝う。
「―の折に、参らせ給へりしを」〈狭衣・三〉

ひゃく‐にち【百日】

100の日数。100日間。また、多くの日数。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ひゃく‐にち【百日】

〘名〙

① 百の日。日数を百回重ねること。また、多くの日。

※古本説話集（1130頃か）六六「七日を延べ延べして、百日まゐりけり」

② 特に、講経や念仏を行なうに当たって、日を限った、その百日間をいう。また、その講や法会。百日講。

※たまきはる（1219）「ひゃく日の御念仏の僧など」

③ 人の生後百か日目。また、その時に行なわれる祝いの行事。ももか。

※中右記‐元永二年（1119）九月九日「天晴 今日若宮御百日也」

④ 「ひゃくにちかずら（百日鬘）」の略。

※劇場新話（1804‐09頃）上「百日 熊の皮又は毛にてもする」

もも‐か【百日】

〘名〙

① 日の数の一〇〇。ひゃくにち。また、一〇〇日間。多くの日数についてもいう。

※万葉（８Ｃ後）五・八七〇「毛々可(モモカ)しも行かぬ松浦路(まつらぢ)今日行きて明日は来なむを何か障(さや)れる」

② 小児の誕生後一〇〇日目。また、その祝い。祝い餠をつき、小児にもこの餠を口に含ませた。

※宇津保（970‐999頃）蔵開下「廿五日にいでつる乙子(おとね)は、いぬ宮の御百日にあたりけり」

出典　精選版 日本国語大辞典