百手(読み)ももて

精選版 日本国語大辞典 「百手」の意味・読み・例文・類語

もも‐て【百手】

〘名〙
① いろいろの手段方法。いろいろの技。
仮名草子竹斎(1621‐23)上「相撲の取る手には、〈略〉四十八手のその内を、ももてに砕きて取ったりける」
弓術で、二〇〇本の矢を一〇〇回に分けて射ること。矢二本を一手とする。
看聞御記‐応永二五年(1418)五月一日「於田向百手之由有有増

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デジタル大辞泉 「百手」の意味・読み・例文・類語

もも‐て【百手】

いろいろの手段。また、いろいろの技。
「払ひ落とし、かけ落とし、―を千手と手を砕き」〈浄・五枚羽子板〉
弓術で、200本の矢を100回に分けて射ること。甲乙2本の矢を一手とする。
「射的の上手にて、―の矢を以て」〈盛衰記一一

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