ひゃく‐ど【百度】
〘名〙
① 百回。また、回数の多いこと。
※
古今著聞集(1254)一「神主以下一日に百度をなんしける」
※
懐風藻(751)序「爰則建
二庠序
一。徴
二茂才
一。定
二五礼
一。興
二百度
一」 〔
書経‐旅獒〕
もも‐ど【百度】
※
三代実録‐貞観一四年(872)二月七日「
釈奠、〈略〉所司不
レ給
二百度
一。大学寮設
二酒食
一」
もも‐たび【百度】
※
源氏(1001‐14頃)若菜下「柳の葉をももたび射あてつべき舎人どもの」
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デジタル大辞泉
「百度」の意味・読み・例文・類語
バイドゥ【百度】
《Baidu》中国の代表的なサーチエンジンの一。また、同サービスを運営する企業。2001年にサービスを開始。MP3をはじめとする音声・動画ファイルを検索する機能がある。
[補説]名称は「百度」の中国語読みから。2008年から2015年まで日本語版の検索サービスを提供していた。
もも‐たび【▽百度】
百回。ひゃくど。また、度数の多いこと。
「―千度繰返し」〈紅葉・金色夜叉〉
ひゃく‐ど【百度】
1 100回。また、回数の多いこと。
2 「百度参り」の略。
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知恵蔵
「百度」の解説
百度
中国最大手の検索サイト。中国では70%を超える圧倒的シェアを誇り、世界ランクでもGoogle、Yahoo!に次いで第3位につけている。ただし、13億人という中国の圧倒的な人口に支えられた数字で、国外での認知度は高いとは言えない。運営会社Baiduは、培われた2バイト文字(漢字)の検索技術を武器に、まずは日本市場でのシェア拡大を図っている。
会長兼CEOは、1968年北京市生まれのロビン・リー氏。留学先のアメリカでインフォシーク社の検索エンジンの設計、GO.comの画像検索エンジンの開発などに携わり、帰国後、2000年1月に百度公司(Baidu,Inc.)を設立した。同社の理念である「中国人のための中国語検索エンジン」(ロボット型)を大手ポータルサイトに提供し、翌01年にベータ版Baidu.comとして始動。わずか数年で中国最大の検索サイトに成長させた。05年には、米国ナスダック市場に上場。初日に記録的な高値をつけ、「中国のGoogle」として全米の注目を浴びた。
目下、中国国内ではライバル不在の状態。05年に中国進出を果たしたGoogle(谷歌)やYahoo!中国(雅虎)、フリーメールでシェア1位のNetEase(網易)が07年に開始したyoudao(有道)など、後続の追随も退けている。人気の理由は、中国人のニーズに合った検索表示、加えてMP3(音楽ファイル)検索や画像検索に優れている点とされる。だが、違法サイトとの提携による著作権侵害が横行し、これまでソニーやワーナーをはじめ、国際レコード連盟に加盟している海外の大手各社から訴えられてきた。08年には国内の著作権管理団体(中国音楽著作権協会)からも提訴されている。
日本への進出は、バイドゥ株式会社を設立した06年12月。代表取締役社長はYahoo!JAPANから転身した井上俊一氏(元検索事業部長)で、社外取締役にはソニー前会長の出井伸之氏も名を連ねている。08年1月から、検索サービスBaidu.jpを本格スタートさせている(2009年9月末現在)。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
百度
ばいどぅ
中国のインターネット検索エンジン。中国国内で最大シェアを誇り、世界での利用者数はグーグルGoogleに次ぐ2位。アメリカのニューヨーク州立大学に留学した李彦宏(りげんこう)(1968― )がベンチャー・キャピタルから120万ドルの融資を受けて2000年1月に帰国し、友人らとBaidu, Inc.を創業した。社名は宋(そう)の時代の詞人、辛棄疾(しんきしつ)の「衆里尋他千百度」(人々のなかから、彼を百たび、千たびも捜す)の詞にちなんでいる。規制と文化の違いなどから外国の大手検索エンジンが中国国内でシェア拡大に苦労するなか、百度は急速な伸びをみせた。2005年にNASDAQ(ナスダック)に上場、2006年に日本法人であるバイドゥ株式会社を設立し、翌年に日本語版サイト「Baidu.jp」のサービスを開始した。グーグルやヤフーYahoo!などと異なり、中国政府の指示を無条件ですべて受け入れるため、中国当局から干渉されることは少ない。百度地図検索では、尖閣諸島(せんかくしょとう)、南シナ海など中国政府が領有権を主張する場所はすべて「中国の固有領土」と強調されている。
[矢板明夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
普及版 字通
「百度」の読み・字形・画数・意味
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