百科事典マイペディア 「白鳥の湖」の意味・わかりやすい解説
白鳥の湖【はくちょうのみずうみ】
→関連項目ウラノワ|貝谷八百子|谷桃子|チュチュ|ノイマイヤー|フォンテイン|ポロネーズ|森下洋子|ローヤル・バレエ団
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クラシック・バレエの代表作。全四幕。V・P・ベギチェフとV・F・ゲルツェルの台本によりチャイコフスキーが作曲(1876完成)し、ライジンガーの振付けで1876年2月20日(ロシア暦)モスクワのボリショイ劇場初演。物語は救済メルヒェンで、魔法使いロットバルトによって白鳥に変えられている王女オデットは、夜の間だけ人間に戻るが、彼女に恋をした王子ジークフリートは強い愛情によってその魔法を解くというのが大筋である。初演は成功を収めることができず、作曲者の死後の1895年に、M・プチパとその弟子イワーノフの振付けによってペテルブルグのマリンスキー劇場で改訂上演されて大成功を収め、今日の大流行の基礎がつくられた。プチパはマイム的な身ぶりの多い第一幕と、第三幕の王子の花嫁候補たちの舞踊競争ともいえるディベルティスマンを、イワーノフは第二幕、第四幕のロマンチックなチュチュを着た白鳥たちの登場する場面を担当した。その後も振付けや演出に多くの改訂が加えられており、結末も2人が悪魔を倒して結婚するもの、死によって結ばれる悲劇的なものなどさまざまである。清純な白鳥オデットと、ロットバルトの娘で王子を誘惑する黒鳥オディールを1人で演じ分けるのが、プリマ・バレリーナへの第一歩とされる。
[市川 雅]
『アン・ヌージェント著、小倉重夫訳『白鳥の湖』(1987・新書館)』
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…しかし,舞踊の因襲的な技法が自由な音楽表現の束縛となり,一級の作曲家たちはバレエ音楽に創作意欲を示さなかった。パリにおけるドリーブの《コッペリア》(1870)と《シルビア》(1876),モスクワにおけるチャイコフスキーの《白鳥の湖》(1876),ペテルブルグにおける同じ作曲家の《眠れる森の美女》(1890)と《くるみ割り人形》(1892)の成功は,この通念を打開し20世紀のバレエ音楽への道を開いた。 1910年代から20年代にかけて,ディアギレフの主宰する〈バレエ・リュッス〉のために,現代音楽の新しいイズムをもったバレエ音楽が相次いで創造される。…
…独舞と群舞の有機的なつながり,踊りとマイムの交替による劇的展開など,さまざまな新手法を打ちだし,欧州屈指のバレエ団をつくりあげた。彼の作品は《ドン・キホーテ》(1869),《バヤデルカBayaderka》(1877)をはじめ自作だけでも60編を超すが,その作舞法は年とともに深味をまし豊かになり,とくに晩年にはチャイコフスキー,グラズノフの協力のもとに交響楽的バレエ《眠れる森の美女》(1890,曲チャイコフスキー),《白鳥の湖》(1895,イワノフと分担,曲チャイコフスキー),《ライモンダ》(1898,曲グラズノフ)など,近代バレエの頂点をなす不朽の名作をつくりあげた。また《ジゼル》《海賊》《エスメラルダ》など,先人の作品の改訂増補にいどみ,精彩さを加えた傑作として後代に伝えた。…
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