白髪染め(読み)しらがぞめ

世界大百科事典(旧版)内の白髪染めの言及

【毛染】より

…頭髪を染めることを目的として,古来さまざまな化粧品,染毛剤が用いられてきた。古代エジプトでは黒い牡牛などの血を使った白髪染や,(かつら)を染めることも行われていた。古代ギリシア・ローマではブロンドの髪が好まれ,羊の脂とブナの木の灰を混ぜた〈サポ〉をすり込み,洗い落としたあと,太陽にさらして金髪になるのを待ったという。黒や褐色に染めるためには,古くからヘンナの葉,カミツレの花,クルミの殻,ビンロウジュの実などが用いられていた。…

【酸化染料】より

…酸化染料の他の用途としては染毛料がある。白髪染めは,おもにp‐フェニレンジアミンを用い,これにデンプン,トラガカントゴムなどの添加剤を加え,酸化には過酸化水素水を用いる。2‐メチル‐p‐フェニレンジアミン(褐色),4‐アミノジフェニルアミン(ブルーブラック),4‐アミノフェノール(金褐色)その他が使用されるが,これらの芳香族アミン類は毒性があるので注意を要する。…

※「白髪染め」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」