白駒隙を過ぐ(読み)はっくげきをすぐ

精選版 日本国語大辞典 「白駒隙を過ぐ」の意味・読み・例文・類語

はっく【白駒】 隙(げき・ひま)を過(す)

時の経過の早いことのたとえ。
明衡往来(11C中か)中末「一生不幾。白駒隙」
曾我物語(南北朝頃)四「然れば人界に生るると云へどもはっくのひまをすぐるに似たり」 〔漢書‐魏豹伝〕

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故事成語を知る辞典 「白駒隙を過ぐ」の解説

白駒隙を過ぐ

時の経過の早いことのたとえ。また、人生のはかないことのたとえ。

[由来] 「荘子―知北友」に出て来ることばから。人のこの世での生は、「白駒のげき過ぐるがごとく(白い馬がせまいすきまの向こう側を通りすぎるように)」、あっという間に終わってしまう、と述べています。ただし、死は悲しむべきものではなく、もっと大きなものへと帰って行くことなのだ、というのが「荘子」の教えです。

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