白馬村(読み)はくばむら

日本歴史地名大系 「白馬村」の解説

白馬村
はくばむら

面積:一八三・二一平方キロ

北安曇郡北部の姫川ひめがわ盆地及びその西方にそびえる白馬岳をはじめとする後立山うしろたてやま連峰を村域とする。

標高三〇〇〇メートル級の後立山直下の村であるため、盆地部は豪雪地帯に属し、最深積雪が三・八五メートルに達したこともあり、また積雪の期間も一一月下旬から四月上旬に及ぶことが多い。このようなことから古くから水田は単作で、高山から流下する灌漑水は温度が低いこともあって稲作生産力は北安曇郡下では小谷おたり村とともに最低である。

白馬村
しろうまむら

[現在地名]七尾市白馬町

眉丈びじよう山系徳田とくだ段丘の間に位置し、御祓みそぎ川の支流鷹合たかご川が北流する。西往来が通り、北東細口ほそぐち村に向かう。垣内向坂出むかいさかで西出にしで八野田出はちのだで坂井出さかいで中井出なかいで上野出うえのでがある。地名は、鎌倉時代若宮八幡を勧請した際、神体を神馬に乗せて奉仕した飛助が当地に住みつき、その神馬が白馬だったことに由来するという(鹿島郡誌)正保郷帳に村名がみえ、高七七八石余、田方四八町三反余・畑方三町五反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白馬村」の意味・わかりやすい解説

白馬〔村〕
はくば

長野県北西部,白馬三山の南東部にある村。1956年神城村と北城村が合体して成立姫川が中央の四ヶ城盆地を北流する。豪雪地で交通不便な村であったが,1960年代から多くのスキー場が開設された。なかでも八方尾根スキー場は飛騨山脈有数の山岳スキー場として知られ,山麓の細野は冬季はスキー客,夏季は白馬三山の登山口としてにぎわう。神明社本殿および諏訪社本殿は国の重要文化財,白馬連山高山植物帯は国の特別天然記念物。村域の一部は中部山岳国立公園に属する。1998年の長野オリンピック冬季競技大会の主要会場。JR大糸線,国道148号線,406号線が通る。面積 189.36km2(境界未定)。人口 8575(2020)。

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