白馬の節会(読み)アオウマノセチエ

デジタル大辞泉 「白馬の節会」の意味・読み・例文・類語

あおうま‐の‐せちえ〔あをうま‐セチヱ〕【白馬の節会】

宮中年中行事の一。陰暦正月7日、左右馬寮めりょうから白馬紫宸殿ししんでんの庭に引き出し、天覧ののち、群臣に宴を賜った。この日に青馬を見ると年中邪気が除かれるという中国故事による。もと青馬を用い、のちには白馬または葦毛あしげの馬を用いたことから、文字は「白馬」と書くようになった。あおうま

はくば‐の‐せちえ〔‐セチヱ〕【白馬の節会】

あおうまのせちえ

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精選版 日本国語大辞典 「白馬の節会」の意味・読み・例文・類語

あおうま【白馬】 の 節会(せちえ)

奈良時代から朝廷での年中行事の一つ。正月七日、左右馬寮(めりょう)から白馬を庭に引き出して、天皇紫宸(ししん)殿で御覧になり、その後で群臣に宴を賜わった。この日、青馬を見れば年中の邪気を除くという中国の故事によったもので、葦毛の馬あるいは灰色系統の馬を引いたと思われる。文字は「白馬」と書くが習慣により「あおうま」という。あおうま。あおばのせちえ。《季・新年》
古今著聞集(1254)三「いづれの年にか、白馬節会に、進士判官藤原経仲まゐりたりけるに」

はくば【白馬】 の 節会(せちえ)

宮中年中行事の一つ。正月七日、天皇が紫宸殿で左右馬寮の官人の引く白馬二一頭を観る儀式。あおうまの節会
御湯殿上日記‐文明一四年(1482)正月一四日(頭書)「けふはくはのせちえの申さた日野の中納言

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