白銀堂(読み)はくぎんどう

日本歴史地名大系 「白銀堂」の解説

白銀堂
はくぎんどう

[現在地名]糸満市糸満

糸満いとまんの海岸近くにある拝所。巨大な石灰岩塊に囲まれた祭場で、史料には白銀岩とみえる。「琉球国由来記」によると糸満いちまん村にあるヨリアゲノ嶽の神名はシロカネノ御イベであり、地元ではユイアギムイ、スルカニガイビウシジウメーとよぶが、明治期に奈良原繁沖縄県知事によって白銀堂と命名された(昭和九年糸満尋常高等小学校五〇周年記念誌)

遺老説伝」には、白銀岩にまつわる以下の説話が紹介されている。美殿なる人物が倭人から借金をして返済から逃回っていたが、ついに白銀岩の下で見付けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「白銀堂」の解説

白銀堂

沖縄県糸満市にある拝所。豊漁航海の安全を祈願する地域氏神。「よりあげ御獄(うたき)」とも呼ばれる。旧暦5月に行われる神事「糸満ハーレー」が有名。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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