白金海綿(読み)はっきんかいめん(英語表記)platinum sponge

精選版 日本国語大辞典 「白金海綿」の意味・読み・例文・類語

はっきん‐かいめん ハクキン‥【白金海綿】

〘名〙 クロロ白金酸アンモニウムを七〇〇~八〇〇度に加熱して得られる黒色海綿状の白金。表面積が大きく、触媒に用いられる。

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デジタル大辞泉 「白金海綿」の意味・読み・例文・類語

はっきん‐かいめん〔ハクキン‐〕【白金海綿】

黒色の海綿状の白金。ヘキサクロロ白金酸アンモニウムを強く熱して得られる、強力な酸化・還元触媒

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白金海綿」の意味・わかりやすい解説

白金海綿
はっきんかいめん
spongy platinum

クロロ白金酸アンモニウムを700~800℃に加熱すると得られる黒色海綿状の白金。表面積が大きく、触媒として用いられる。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「白金海綿」の意味・わかりやすい解説

白金海綿【はっきんかいめん】

塩化白金酸アンモニウム(NH42[PtCl6]を700〜800℃に加熱した際に残る黒色海綿状の白金。表面積が大きく触媒として用いられる。
→関連項目白金

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白金海綿」の意味・わかりやすい解説

白金海綿
はっきんかいめん
platinum sponge

塩化白金酸アンモニウム (NH4)2[PtCl6] を加熱あるいは還元して得られる灰色の多孔質海綿。表面積が大きく,良好な白金触媒一種である。白金海綿を融解あるいは鍛造すると塊状の白金が得られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「白金海綿」の意味・わかりやすい解説

白金海綿 (はっきんかいめん)

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化学辞典 第2版 「白金海綿」の解説

白金海綿
ハッキンカイメン
platinum sponge, spongy platinum

黒色の海綿状の白金.ヘキサクロロ白金(Ⅳ)酸を塩化アンモニウムで処理すると得られるアンモニウム塩を,700~800 ℃ に加熱すると得られる.触媒として用いられる.

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世界大百科事典(旧版)内の白金海綿の言及

【白金】より

…この溶液を蒸発乾固し,さらに塩酸を加えて溶かしてから再び蒸発乾固し,これを繰り返して硝酸を除いてから硫酸鉄(II)(還元剤)を加えて金を沈殿させ,分離する。ろ液に塩化アンモニウムを加えて,白金をヘキサクロロ白金(IV)酸アンモニウム(NH4)2[PtCl6]として沈殿させ,これを分離,洗浄して,700℃に加熱すると海綿状の白金(白金海綿)が得られる。ろ液を80℃に加熱,硝酸を加えてパラジウムを酸化し,塩化アンモニウムを加えると,パラジウムがテトラクロロパラジウム(II)酸アンモニウムとなって沈殿し,ろ別できる。…

※「白金海綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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