白蟻(読み)しろあり

精選版 日本国語大辞典 「白蟻」の意味・読み・例文・類語

しろ‐あり【白蟻】

〘名〙 シロアリ(等翅)目に属する昆虫総称。体長三~二五ミリメートルだが、五~一〇ミリメートルの種類が多い。外観アリに似ているが、アリよりははるかに下等な類で、体色は白、または淡黄色。ふつう、はねはないが、一定の季節にはねのある雌雄が発生する。アリと同様に社会生活を営み、生殖能力のある雌(女王)、雄(王)のほか多数の働きアリ、兵隊アリから構成される。建築物、材、土中などに営巣し、家屋樹木大害を与える。ヤマトシロアリイエシロアリが代表的で、日本には一六種が分布する。世界に広く分布し、とくに熱帯に多い。しらあり。《季・夏》 〔生物学語彙(1884)〕

しら‐あり【白蟻】

〘名〙 =しろあり(白蟻)〔多識編(1631)〕

はく‐ぎ【白蟻】

〘名〙 しろあり。〔顧况‐諒公洞庭孤橘歌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「白蟻」の意味・読み・例文・類語

しろ‐あり【白×蟻】

シロアリ目の昆虫の総称。系統的にはゴキブリ近縁不完全変態をする。体長3.5~7.5ミリ、柔軟で乳白色社会性昆虫の一つで、女王アリ・王アリ・働きアリ兵アリ階級がある。木材食い、家屋などに大害を与える。ヤマトシロアリ・イエシロアリなど。等翅とうし類。 夏》

しら‐あり【白×蟻】

しろあり」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「白蟻」の読み・字形・画数・意味

【白蟻】はくぎ

白あり。

字通「白」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「白蟻」の解説

白蟻 (シロアリ)

動物。シロアリ科の昆虫の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android