白石正一郎屋敷跡(読み)しらいししよういちろうやしきあと

日本歴史地名大系 「白石正一郎屋敷跡」の解説

白石正一郎屋敷跡
しらいししよういちろうやしきあと

[現在地名]下関市竹崎町三丁目

竹崎たけざき西部、海岸沿いにある。廻船問屋で尊王攘夷論者であった白石正一郎の家は、高杉晋作が奇兵隊を結成した地でもある。

正一郎は文化九年(一八一二)三月下関で生れ、明治維新の実現へ裏面で活躍した。四三歳の時鈴木重胤の門下に入り、高杉晋作とめぐりあって後、家財を傾けて彼を助けた。白石正一郎日記には、訪れた志士として晋作のほか西郷隆盛など約四〇〇人の名前がみえる。文久三年(一八六三)奇兵隊が結成された時の様子を六月八日「高杉当家にて奇兵隊取立相成正一郎・廉作・井石綱右エ門・山本孝兵衛など入隊」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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