白桃(読み)しろもも

精選版 日本国語大辞典 「白桃」の意味・読み・例文・類語

しろ‐もも【白桃】

〘名〙
モモの園芸品種。花は大輪一重で、白色のもの。観賞用に栽植される。果実も白色となるが、果樹として栽培される白桃(はくとう)とは別。《季・春》
※俳諧・類柑子(1707)下「白桃のいつを昔とおもひしに〈芙雀〉」
ヤマモモの品種で、果実が白色に熟すもの。関東以南の暖地で栽培される。しろやまもも。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

はく‐とう ‥タウ【白桃】

〘名〙
花色の白い桃。しろもも。《季・春》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 桃の栽培品種。明治三四年(一九〇一)、岡山県大久保重五郎によって発見された。果実は大きく、純白の地に淡い紅彩があって、短毛が密生する。果肉は白色で、柔らかく、多汁甘味が強い。《季・秋》
※紅絲(1951)〈橋本多佳子〉「白桃に入れし刃先の種を割る」

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デジタル大辞泉 「白桃」の意味・読み・例文・類語

はく‐とう〔‐タウ〕【白桃】

モモの一品種。多汁で果肉が白く、甘い 秋》
[類語]黄桃水蜜桃ネクタリン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白桃」の意味・わかりやすい解説

白桃
はくとう

モモの品種の一つ。1899年(明治32)、偶発実生(みしょう)として発見された。果皮、果肉とも白色。

[編集部]

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動植物名よみかた辞典 普及版 「白桃」の解説

白桃 (ハクトウ)

植物バラ科ハナモモの園芸品種,落葉低木

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白桃の言及

【モモ(桃)】より

…利用の目的によって生食用と加工用(缶詰用)に分けることもあり,後者には果肉が不溶質の品種が用いられる。主要品種には布目早生(6月中・下旬成熟),砂子早生・倉方早生(6月下旬~7月上旬,花粉不稔性品種),白鳳(7月中・下旬),大久保(7月下旬),白桃(8月上・中旬)があり,そのほかに地方の特産的品種として早生桃山,都白鳳,浅間白桃,志賀白桃,勘七白桃など数多くの品種が栽培されている。また,黄肉の加工用品種には錦,ファースト・ゴールドなどが,ネクタリンでは,興津,秀峰などが育成,栽培されている。…

※「白桃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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