日本大百科全書(ニッポニカ) 「白斑(皮膚)」の意味・わかりやすい解説
白斑(皮膚)
はくはん
メラニン色素の異常によって皮膚に色素脱失を生じ、白くみえる状態(斑)のことで、色素脱失の程度により完全脱色素斑と不完全脱色素斑がある。一般に先天性白斑と後天性白斑に分けられる。先天性白斑には、脱色素性母斑、遺伝性対側性色素異常症、限局性白皮症などがあり、後天性白斑には、尋常性白斑、老人性白斑、光線過敏症をおこす薬剤使用による白斑、せっけんや化粧品などに含まれる化学物質による白斑、湿疹(しっしん)や皮膚炎の治療後に生じる白斑などがある。
なお、先天性白皮症は全身性または汎発(はんぱつ)性白皮症ともよばれ、これが部分的にみられるものが限局性白皮症である。
[染谷 通]
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