癪に障る（読み）シャクニサワル

デジタル大辞泉

癪しゃくに障さわ・る

腹が立つ。気に障る。癇かんに障る。「―・る態度」
[類語]癇に障る・気に障る・かちんと来る・頭に来る・むかむか・むくれる・怒おこる・怒いかる・憤る・八つ当たり・いじける・ひねくれる・すねる・ひがむ・ねじける・ねじくれる・ふくれる・気色けしきばむ・むかつく・むかっと・むっと・むしゃくしゃ・むらむら・くしゃくしゃ・不快・不愉快・不機嫌・不興・憮然・仏頂面・虫の居所が悪い・風向きが悪い・胸糞が悪い・気を悪くする・つむじを曲げる・はらわたが煮え返る・臍へそを曲げる・怒り狂う・腹立つ・腹が立つ・小腹が立つ・腹を立てる・怒り心頭に発する・癪しゃく・小癪こしゃく・癇癪かんしゃく・冠を曲げる・堪忍袋の緒が切れる・向かっ腹ぱら・やけっ腹ぱら・業腹・業を煮やす・逆上・青筋を立てる・憤懣ふんまん・わなわな・虫唾むしずが走る・反吐へどが出る

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しゃく【癪】 に 障(さわ)る

① 胸または腹に急激な痛みが起こりそうになる。

※洒落本・自惚鏡（1789）牽頭医しゃ「いっそ酒のにほいが、アレサしゃくにさわりいすといへば」

② 物事が気に入らなくて、腹が立つ。気にさわる。かんにさわる。

※洒落本・角雞卵（1784か）後夜の手管「そはそはと尻がおちつかずおかしきそぶりゆへ少ししゃくにさへて」

出典　精選版 日本国語大辞典