精選版 日本国語大辞典 「癈」の意味・読み・例文・類語
し・う しふ【癈】
[2] 〘自ハ上二〙 (一)に同じ。
※聖語蔵本成実論天長五年点(828)一六「是くの如く无明の為に盲(シヒ)られて、則ち能く多過患の不浄の五陰を受く」
※日葡辞書(1603‐04)「リャウガン xij (シイ) マシマシテ。ミミ xij (シイ) テ」
しい しひ【癈】
〘名〙 (動詞「しう(癈)」の連用形の名詞化) 感覚を失うこと。器官のはたらきを失うこと。
※万葉(8C後)一七・四〇一四「松反(がへ)り之比(シヒ)にてあれかもさ山田の翁(をぢ)が其の日に求め逢はずけむ」
[補注]「あきじい(精盲)」「しいね(瘤)」「みみしい(聾)」「めしい(盲)」など、複合した形でも用いられる。
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