痛い(読み)イタイ

デジタル大辞泉 「痛い」の意味・読み・例文・類語

いた・い【痛い/甚い】

[形][文]いた・し[ク]
肉体に痛みや苦しみを感じるさま。「歯が―・い」「つねられて―・い」
心に苦痛を感じるさま。精神的につらい。「欠損続きで頭が―・い」
弱点を攻撃されたり打撃や損害をこうむったりして、閉口するさま。「―・いところに触れられる」「―・い目にあう」「この時期に出費は―・い」
俗に、さも得意そうな言動がひどく場違いで、見るに堪えないさま。また、状況や立場・年齢にふさわしくない言動が周囲をあきれさせるさま。
(甚い)程度のはなはだしいさま。多く、連用形を用いる。→いた
(甚い)はなはだしくりっぱなさま。すばらしい。
新発意しぼちの娘かしづきたる家いと―・しかし」〈若紫
動詞の連用形に付いて、その動詞の表す状態がはなはだしい意味を示す形容詞をつくる。「あまえいたし」「うもれいたし」など。
[派生]いたがる[動ラ五]いたげ[形動]いたさ[名]
[類語]痛むうずくずきずきするしくしくするちくちくするひりひりするひりつくしみる差し込む痛める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例