(読み)かゆい

精選版 日本国語大辞典 「痒」の意味・読み・例文・類語

かゆ・い【痒】

〘形口〙 かゆ・し 〘形ク〙
皮膚がむずむずして、かきたいような感じである。
※大般若経音義平安初期点(850頃)「疥癩 〈略〉倭言加由之」
名語記(1275)四「かゆき所をつめにてかく」
② 思うようにならない。もどかしい。ものたりない。
咄本・詞葉の花(1797)八百屋「『わさびは切れましたが、生薑ではどうでござります』『ムム生薑ではちとかゆひがせうことがない、間合にしておけ』」
かゆ‐が・る
〘自ラ五(四)〙
かゆ‐げ
〘形動〙
かゆ‐さ
〘名〙
かゆ‐み
〘名〙

かい・い【痒】

〘形口〙 「かゆい(痒)」の変化した語。〔羅葡日辞書(1595)〕
評判記・野郎にぎりこぶし(1696)一「冬はあかがりの足もとに、痛いやらかひいやら」
かい‐さ
〘名〙

かゆ・し【痒】

〘形ク〙 ⇒かゆい(痒)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「痒」の意味・読み・例文・類語

よう【痒】[漢字項目]

[音]ヨウヤウ)(呉)(漢) [訓]かゆい
かゆい。「痒疹ようしん掻痒そうよう痛痒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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