普及版 字通 「疽(漢字)」の読み・字形・画数・意味
疽
10画
[字訓] できもの
[説文解字]
[字形] 形声
声符は且(そ)。〔説文〕七下に「久癰(きうよう)なり」(小徐本)とあり、悪性の腫瘍(しゆよう)。今の癌(がん)などにあたるものであろう。〔史記、項羽紀〕に、項羽と訣れた増が、帰郷の途中「疽、背に發して死せり」とあり、〔注〕に「骨に附く癰(よう)なり」とみえる。
[訓義]
1. ふきでもの、できもの、悪性のできもの。
2. かゆい、かゆい病。
[古辞書の訓]
〔立〕疽 アヲシ・カサ 〔字鏡集〕疽 モレモノ・アヲシ・カサ・ヲモハシ
[熟語]
疽腫▶・疽瘡▶・疽腸▶・疽▶・疽疣▶・疽癰▶
[下接語]
壊疽・潰疽・結疽・疽・吮疽・脱疽・発疽・癰疽
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報