異文(読み)いぶん

精選版 日本国語大辞典 「異文」の意味・読み・例文・類語

い‐ぶん【異文】

〘名〙
① 普通とは違った文面文書。〔春秋左伝注‐隠公二年〕
異本で、他の本と違いのある本文
③ 異なった文字字形を異にすること。
※文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉一「其古体に異文あるも料るべからず」

い‐もん【異文】

〘名〙 異なった模様文様。とくに、古くは、大臣になったあと着用する袍(ほう)につけた、それまでとは異なった文様。〔名目鈔(1457頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「異文」の意味・読み・例文・類語

い‐ぶん【異文】

普通とは違った文面・文書。
異本で、他の多くの本と違いのある本文。
字形を異にすること。また、その字。

い‐もん【異文】

普通と異なった模様や文様。

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