畝(漢字)

普及版 字通 「畝(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(異体字)
12画

[字音] ホ・ボウ
[字訓] せ・うね

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(毎)(まい)。に母(ぼ)の声がある。〔説文〕十三下に「六尺をと爲し、百をと爲す」とあって、百歩の地をいう。周初の金文の〔賢(けんき)〕に「百」という語があり、一夫の耕すところの地であろう。後期の金文に、淮夷が「(はくほ)」を賦貢として収めたことがみえるが、はおそらく貝錦などとよばれる織物農作物であろう。

[訓義]
1. せ、田畑の広さの単位、百歩。時代により異なり、清では二百四十歩、わが国の約六倍。
2. うね、田間のみぞを、高い上(ろうじよう)の部分を畝という。
3. 母と通じ、異母は異畝。

[古辞書の訓]
和名抄〕畝 宇(うね) 〔名義抄〕畝 ウネ 〔立〕畝 ウネ・タノアヒダ

[熟語]
畝級畝鍾畝数・畝
[下接語]
畦畝畝・畝・数畝・税畝・千畝・長畝・田畝南畝農畝畝・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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