留針・止針(読み)とめばり

精選版 日本国語大辞典 「留針・止針」の意味・読み・例文・類語

とめ‐ばり【留針・止針】

〘名〙
裁縫の際、しるし、または押さえとして折りめなどに仮に刺しておく針。まち針。
小学読本(1874)〈榊原那珂稲垣〉五「衣服留針の遺たるを見て拾ひあげ」
② 物を仮に刺し止めるのに用いる、目のない針。
浮世草子・好色盛衰記(1688)三「おもり頭巾、留針(トメバリ)、うき世つづら笠あらましさへ此通ぞかし」
下痢をとめるために身体一部に刺す針(日葡辞書(1603‐04))。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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