畑菜(読み)ハタケナ

デジタル大辞泉 「畑菜」の意味・読み・例文・類語

はたけ‐な【畑菜】

アブラナの一品種。秋にまき、若菜花茎食用とする。古くから京都中心栽培

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精選版 日本国語大辞典 「畑菜」の意味・読み・例文・類語

はたけ‐な【畑菜】

〘名〙 菜(な)栽培品種。アブラナに由来し、日本では古くから京都などを中心に知られ、栽培される。葉は大きく、大根葉のように切込みが深い。葉質は柔らかい。
※俳諧・犬子集(1633)八「色々に袋の数やそめつらむ はたけな芥子の花そ咲ける〈貞徳〉」

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「畑菜」の解説

畑菜[葉茎菜類]
はたけな

近畿地方京都府の地域ブランド。
主に京都市伏見区・左京区で生産されている。江戸時代前期の儒学者・貝原益軒の『採譜』に記載がある。菜種油用の種が早春に若菜として利用され、それを改良してできたものと考えられている。草は菜種によく似ているが、葉と柄の切れ込みが深い。京都では初午の日に畑菜と薄揚げの辛し和えを食べる風習がある。11月から3月にかけて収穫され、和え物・煮付けに利用される。昭和30年代までは広く栽培されていた。京の伝統野菜

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デジタル大辞泉プラス 「畑菜」の解説

畑菜

京都府京都市伏見区、左京区で生産される葉物野菜アブラナ科ナタネに似るが、葉、柄とも切れ込みが大きい。来歴不詳だが江戸時代にはすでに栽培の記録があり、京都府により「京の伝統野菜」に認定されている。地元では初午の日にからし和えにして食べる習慣がある。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「畑菜」の解説

畑菜 (ハタケナ)

学名:Brassica campestris var.oleifera
植物。アブラナ科の園芸植物

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